前回「化学物質過敏症」についてアップしましたが、その中で取り上げました「マイクロカプセル」について改めてご紹介したいと思います
そもそもマイクロカプセルとは?
洗剤や柔軟剤に配合されている化学物質のことです
数マイクロという微細な大きさで外側の膜にはプラスチックなどが使われ、中には香料が閉じ込められています
服を触るなど、外部からの刺激で膜が壊れることによって香りが放たれるという仕組みです
最近、香りがはじける・香りが持続する という柔軟剤のCMをよく見かけますが、それはマイクロカプセルの作用によるものです
NHK「おはよう日本」で香害特集の中で、早稲田大学 創造理工学部 大河内博教授のマイクロカプセルの実験を紹介していました
洗濯もの0.8㎏に、柔軟剤5.4mlを使用(メーカーが指示する適正量)した洗濯物を室内に干すと、およそ42万個のマイクロカプセルが洗濯物や床・壁に付着しているという結果でした
「本来柔軟剤の香り成分は揮発しやすいので、すぐに消えてしまいます。その香りを長持ちさせるために開発された技術がマイクロカプセルです。マイクロカプセルが壊れることによって少しずつ香りが出てくるという効果で香りを長持ちさせているわけです。」
「マイクロカプセルが壊れた時に、さらに小さい粒子が大量に放たれます。マイクロカプセルやその中に入っている粒子が肺の奥や鼻腔に入り、どんな影響を及ぼすのか、よくわかっていません。今は柔軟剤に入っている香料成分の全体像をできるだけ明らかにしようと研究を進めています」NHK番組記事より大河内教授談引用
ところで、マイクロカプセルはどのくらい大きさかといいますと
㎛(マイクロメートル)という単位で表記されています 調べてみると1㎛は1㎜の1000分の1
つまり、0.001㎜ (もはやどのくらいか想像できないほどの小ささです)
肺胞100~200㎛ > 髪の毛70㎛ > 花粉30㎛ > 黄砂4㎛ > PM2.5 2.5㎛ > 細菌1㎛ > ウィルス0.1㎛ という順になります
はじける前のマイクロカプセルは花粉くらいの大きさ
はじけた後のマイクロカプセルはPM2.5と同じくらいの大きさ
だそうです
小さくなればなるほど(ナノサイズ)、体内へ取り込みやすくなります
マイクロカプセルは嗅覚だけの問題ではなく、体内に取り込んでしまうことで化学物質過敏症のような体調不良を引き起こす原因となっているのが現状です
もちろんペットへの影響も大きく、一番香害を受けやすいのは鳥類 呼吸器官が発達した鳥類は揮発性の化学物質に弱い
もちろん、犬や猫も香害の影響を受けます
人間の1億倍とも言われている犬の嗅覚
柔軟剤な香りはストレスとなり、アレルギーや皮膚傷害の可能性も
そして猫 猫は代謝機能がヒトよりも劣るため香り付きの製品の化学物質が分解できず肝臓機能低下での死亡例など
犬や猫は毛づくろいをする習性があるため、ペットの毛や体に付着したマイクロカプセルを食べることになってしまうのです
ペットが使うものを洗う際、柔軟剤を使用しないでくださいという注意喚起があります
ご自分が使われている洗剤や柔軟剤、ご家族や大切なペットの健康のために見直してみませんか
前記事、参考に添付します
ある日突然化学物質過敏症 https://suhadabi-lifestyle.com/%e3%81%82%e3%82%8b%e6%97%a5%e7%aa%81%e7%84%b6%e5%8c%96%e5%ad%a6%e7%89%a9%e8%b3%aa%e9%81%8e%e6%95%8f%e7%97%87/
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