皮膚はもう一つの脳


日本テレビ「カズレーザーと学ぶ」で、冬の乾燥とうつと関係性を取り上げていました

とても興味深い内容でしたので、ご紹介したいと思います

表皮・真皮・皮下組織までいれると、人体の体重の6分の1を占めている皮膚

皮膚は『最大の臓器』と言われています

2021年、皮膚科学分野がノーベル生理学・医学賞の受賞により、皮膚科学の研究が分野が一躍脚光を浴びるようになったそうです(皮膚の温感と触覚の受容体の発見)

皮膚は視覚や味覚を持っているもう一つの脳?!

皮膚にダメージを与えて、赤い光と青い光を照射し傷の修復具合を比較する実験を行ったところ、赤い光の方が回復が早いという結果に

皮膚の一番外側にある表皮

その表皮の90%を占めるケラチノサイトは光を感じていることがわかったそうです

また、白檀(サンダルウッド)の香りを皮膚で感じ、傷の治りが早くなるという実験結果も

香りを鼻や脳ではなく皮膚細胞が感じることで再生能力を高めうるとは、驚きですね!

さらに、ケラチノサイトは、舌で感じる酸性度やうま味、苦みなどの受容体も発現しているとのこと

皮膚は私たちの体と環境の間にある細胞

体をどう守るか?脳を介さずに自律的に判断している 皮膚は環境の変化を察知する万能センサー

神秘的といいますか緻密な構造、知れば知るほどすごいですね!

さて、今回一番驚いた『冬の乾燥とうつの関係』です

乾燥した皮膚と、保湿した培養皮膚を比較したところ、ストレスホルモン「コルチゾール」の量に差があることが明らかに

脳がストレスを感じる前に、すでに皮膚細胞がコルチゾールのようなストレスホルモンを出していると

皮膚が乾燥していると皮膚細胞からコルチゾールを放出 →その量はうつ病を発症するレベル だそうです!

冬にうつが多いのは肌の乾燥で心が病んでいる可能性が…

精神的なストレスや抑うつ状態といったものが、肌の保湿という具体的な方法で治療・対処できる可能性があるということですので

適切・適量できちんと保湿をすることは、うつ病予防に繋がっていきます

保湿というと、美容のためという認識が多いかもしれませんが、バリア機能を高めることで体の健康、そしてストレスを受けないことで心の健康にも繋がる大切な行為なのですね!

脱乾燥肌!お顔も身体もたっぷり潤してあげましょう♪

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