8月2日、NHKあさイチで『化学物質過敏症』を取り上げていました
化学物質過敏症って?!と思われる方もいらっしゃると思いますので、簡単に説明しますと、柔軟剤、タバコ、シャンプー、消毒液、制汗剤、化粧品、香水、建築塗料、アスファルト、農薬などに反応し
頭痛・吐き気・めまい・皮膚のただれ・鼻血などの症状が起こることで、「誰でもなりえる」ものです
私自身、柔軟剤や合成シャンプーの匂いで頭痛・気持ち悪さを感じますので、番組の内容をシェアしたいと思います↓
番組でインタビューに答えていた女性は、封止剤を貼った部屋から出られず、会社勤めのご主人が持ち帰る匂いがあるため対面できず、家の中でもスマホで会話をしていると
最初に異変を感じたのは5年前に会社の同僚のタバコのにおいで頭痛が出始め、その後インク、文房具、消毒液などにも反応
特にキツかったのが柔軟剤で、デスクから立つ瞬間、空気が動いて香料が流れてくる 10メートル以上離れていてもわかる 柔軟剤で暴露するようになってからは頭痛も酷くなり目も充血 耳の奥が痛くなり我慢できない状態になり、色々な科を受診するも原因わからず、自分で調べ辿り着いたのが化学物質過敏症と
千葉大学 坂部教授によると改めて
『化学物質過敏症』とは日常生活にある化学物質に触れたときに「頭痛や「吐き気」「けん怠感」などさまざまな症状が現れるもの
症状には個人差があり
・頭痛・めまい・発汗異常・鼻血・動悸、胸のつまり・下痢、吐き気・ふるえ、関節痛・手足の冷え、しびれ・眼痛、視力障害・耳鳴り・舌の痺れ・咳、喉の痛み、呼吸困難、ぜんそく・皮膚炎・月経過多・筋力低下(立てない)など
化学物質過敏症で学校に通えない高校三年生のインタビューでは、症状が辛い時は週の半分以上を休む
首掛け式の空気清浄機、マスク3枚重ね、防毒マスクを着けたりして過ごしている
全校集会で前に並んだ子の制汗剤の香りがトリガーとなり倒れてしまった それ以降他の生徒からの柔軟剤、シャンプー、整髪剤
またプリントもそれらの匂いを全部吸ってしまうので、家で広げて勉強できない
学校にオンラインで受けたいと言っても、対面が原則と言われてしまう状況 部活もやめることに
原因物質には
柔軟剤、芳香剤、香水、化粧品、シャンプー、制汗剤、整髪剤、除菌抗菌グッズ、消毒液、合成洗剤、たばこ、文房具、書類、農薬、家具、塗料、壁紙、カーペット、シロアリ駆除剤などがありますが
香料で、香りが長く続くものはマイクロカプセルが弾ける事で持続
においがしなくても成分で影響を受ける事もある
小学生の兄弟、弟の3年生は症状悪化で学校に行けず、6年生の兄は症状が落ち着いているため、学校に行けているが、帰ったら外で宿題をし、教科書やプリントのにおいを消すためにすべて干し、勝手口からお風呂に直行という毎日
お母さんは学校と相談しながら、教室の環境などに取り組んでいると
文部科学省が2012年に『学校全体の問題としてとらえ、校長及び養護教諭等とともに対応することが望まれます』
という通達をしているものの、取り組みの差があるのが現実のようです
治療法としては
①原因物質からの隔離(取り入れない・捨てる)
②代謝・解毒を促す(デトックス)
③運動して汗をかく
発症者の傾向はない⇒誰でもなりえる
国内有病率7.5% 約13人に1人
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番組内では重度の症状の方を紹介していましたが、軽症とはいえ悩んでいる・苦しんでいる方がたくさんいらっしゃるという現実が、情報としてもっと認知されていくことで、社会の意識が変わり、生活しやすい社会になるといいなと思います
ご自身のため、ご家族のため、周りの方のために、正しい知識を持つことで予防・対策していきませんか
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